全部表題作。本編が4話。「初恋の花」が本編の続きの描き下ろしで「ノラ猫閣下の美しい人」が大人になった2人を猫目線で。最後に店頭配布用イラスト1ページあり。 吸血鬼と人間が共存してる世界での、吸血鬼の千歳とクラスメイトの弥生のお話。 めっちゃ良いです!吸血鬼モノは良くあるし、吸血鬼が血を美味しくするためにエッチするという設定もありがち。だけど、ありがちでも良いのです。お互いの葛藤とか初恋の初々しさが上手く表現されていてキュンと来るのです。エッチはアッサリ目ですが、受けの弥生が色っぽくて綺麗です。吸血鬼であることに誇りを持ち傲慢だった千歳の、恋心を自覚してからのデレ具合もvery goodです。あと、この作者さん、目線の描き方とか表情の描き分けがすごく上手いと思う。言葉と気持ちの裏腹なところとかを絵だけで魅せてる。今作が初見でしたが、今後は作家買い決定。ただ願わくば、くっついた後の2人の葛藤だけじゃなくて、もっとラブラブなところを見たかった。物足りなさが残ったので星4。