美しい作画、ドラマチックな画面構成、緻密に作り上げられた設定。非の打ち所のない王道BL大作の一作目。
高校の野球部の先輩と後輩だった二人が数年後再会し、もともと攻に恋愛感情を抱いていた受と、ノンケで執着心の薄い攻がその温度差を乗り越えて恋人同士になるまでの経過が丁寧に描かれています。
この作品だけで終わっていたら、秀作とはいえ数多ある王道作品の一つに過ぎませんでしたが、後書きにて、これからの二人も描いてゆくことが書かれており、作者さんの力量からして既にこの時点で傑作になろうことが伺い知れます。
王道好きなら押さえておくべきシリーズの一つですね。
気になる点といえば攻の妹と受の元彼女がいかにもBLに出てくるちょっと嫌な女ってとこかな。後で謝ったとはいえ、妹の行為はさすがにアウトだよ~。