日本に留学してきたイタリアの大富豪の御曹司・カルロと彼の警護を任された日本人大学生の弦。執事もボディーガードも振り切って逃げ回るカルロに辟易しながら放っておけない弦。カルロが逃げ回る理由や伯父との確執が見えてくると、弦と同じくカルロを助けたい気分になってくる。
後半、カルロの兄のジュスティーノと執事のカァディルの話が入っていて、弦とカルロの話にもちらっと出ていたからすんなり読むことができたけれど、1冊に二組の話だとどうしても展開が早くなってしまって物足りなさが残る。
弦の兄弟は少ない出番の割に皆イケメンで、スピンオフでも狙っているのかなと思ってしまった。