神社の人間に代々受け継がれている「能力」。書面・ケータイ画像・写真と能力の発動パターンが異なること、また力を使う人間によっても相手に対する影響力が変わるというのが面白いです。誰もが納得の正義感の強い王道の主人公ではなくて、そこらにいそうな気弱で平凡な現代の若者たちがその能力を持つことで苦悩している展開もリアルで味わいがあります。ただ、その主たるキャラクターの若い男性たちがみんな黒髪で似たような髪型なので私にはわかりにくいです。顔のパーツも似通っていてアップになるとこんがらがります。帽子とか服装以外にもそばかすとか団子鼻とか、もっと個性的にしてくれたらありがたいかな。ヨミホで8巻まで読みました。お母さんが見たという大いなる黒い力の正体が気になるので最後まで読みたいですね。