もっというと、相手のことなんてそれほど知らないのに、気持ち始まることもあるので。
絵がスッキリと綺麗で、大人の男女を描いて下さる白井先生。昔少女漫画を小バカにする人たちは、お目々キラキラお星様入り、人物花と共に登場、という紋切り型批判があったが、私はそのスタイルも有りだと歓迎していて、白井先生のお描きになるメインキャラ二人のコマに描かれた花々を目にして、心のどこかで安心した。
退役軍人の心の問題はよくドキュメンタリー番組に扱われるが、HQ的には多いと云えず、この要素は今後も多くはならないのだろうな、と存在価値(稀少性)に一票。
スーパーヒーローの如くヒロインの前で悪い奴を事も無げにのしてくれた、彼の職業(弁護士)とは不似合いの行動に、正統派ヒーロー像を久しぶりに見た懐かしさと爽快感にも一票。
医療技術の影の名脇役ぶりに一票。
まとめて三部作を読めるセットは割安なので、単品で3冊読んだ私は損をしたと思っている。
慎重な私は、末弟編以外は、レビュー数値で足切りして読もうとしてこなかった。
最初のその「愛は秘めたまま」では私は4星評価をした。以来、その次男ターンである続編「眠れぬ夜と独りの朝」の評価が高くなかったばっかりに、このシリーズからは遠ざかっていた。
しかし、長男編である第三編「無慈悲な独身貴族」を読んでみたくなり、ならばと未読2冊共に手を伸ばした。
2作品双方に5ファイブスター評価した。
総合では5としたが、4.4、4.6、4.6でセット割引価格のメリットを考え、4.6といった感覚。