全3巻1冊140ページ未満。
かわいい絵柄で容赦ない作風が魅力です。好き。
微妙にかわいくない見た目の呪いのウサギのぬいぐるみが周囲に迷惑を振り撒くコメディー。呪いと言っても、口内炎を作るだけというのがなんだか憎めない。あと、吐血の勢いがすごくて笑っちゃう。
呪いのぬいぐるみになってしまったそもそもの理由はけっこう気の毒で、生まれてすぐに誰にも愛されることなく捨てられたウサギ、言ってることはワガママだったりやってることが勝手だったりしますが、基本的にはただ子供なだけだし可愛がられたかっただけなのよね……と少ししんみりするものもあります。白さ柔らかさを保つために漂白剤と柔軟剤を欠かさない姿には健気さもちらりと見え隠れ。阿闍梨の汗を舐めるところだけは単に妖怪っぽくて同情できませんがw
呪いの人形仲間(?)の市松人形とフランス人形の凶悪さがまた良いです。それぞれの過去話(1巻)も「そりゃあ呪いの人形にもなるわ〜」って感じで良かった。
2025年に最終の3巻が出ましたが、キレイにまとめるとかそういうこともなく、むしろウサギは凶悪さを増していた……なんか読むとウサギの自分勝手さに救われるような気がする(ウサギがこれで許されるなら自分もありのままで在って良いのだ、みたいな)。
おもしろかったです。
〜〜〜〜〜
1巻は表題作と読み切り作品が半々。読み切り7作の内、6作はいずれも教訓とか感動とかの無い「不思議なだけ」の話で、著者独特のライトなえげつなさが良い。7作目が、表題作の第0話に当たります。