完結まで読み終えたので再レビューです。
BLというカテゴリーで括ってしまうのがもったいないぐらい素晴らしい作品です!
ひとりの青年が自分の内面と向き合い、もがいて時に彷徨いながら自分の歩く道を見出だしていく、ヒューマンドラマの要素もあり。
また、出てくる男性みんな個性的で魅力的で、お互いの関係が素敵な、ブロマンスの要素もあり(特に、アラタとまきちゃんの関係が好き)。
そしてやっぱり圧倒的にラブストーリー!アラタには宗純、宗純にはアラタじゃないと絶対にダメな、強い絆の二人の、15年以上に及ぶ愛の物語です。
宗純がとにかく可愛いくて……10代のころは、一途でウブでナマイキで貪欲で可愛くて可愛すぎて。でも辛いことも経験して、そのたびに彼なりに一生懸命考えて、努力して前に進んでいくのが堪らなく愛おしい。
そして、そんな宗純がずっと変わらずに熱愛し続けるのも納得の、アラタのカッコよさ。頑固でカッコつけで弱いところもあるけれど、生真面目に自分と向き合う真摯さ。そして何よりも、包み込まれるような優しさが堪らない……。
ふたりの恋がうまく行けばドキドキして、すれ違えば切なくて、胸がぎゅーっと痛くなるぐらい揺さぶられます。一緒に生きていくために、そして大好きな音楽とともに在るために、二人ともほんとに頑張ったね。二人とも、大好き!
アラタと宗純を産み出してくれて、そして二人を出逢わせてくれて、先生方に感謝します!