表題作+1作品。どちらもイケメンと凡人の格差恋愛といった感じで目新しさはなく、黒髪キャラがそっくりで同一人物かと思ってしまった。
表題作は小学生のころと立場が逆転してしまった譲と亮介の再会愛と仕事を絡めた話がいい感じだったから、こちらをもっと読みたかった。
もう1作品は幼馴染みの両片思いだけれど、イケメン高校生がオネエ言葉を使うのが苦手だった。購入前に知っていたら多分買わなかったと思う。
*その後のふたり読了*
『アヒルの王子様』の続編。前作のオネエ高校生の話は好みではなかったから、本作が丸々表題作でひと安心。
付き合い始めた譲と亮介が一緒に住もうと新居を探す話を主軸に高田の職場でのアウティングや葵のお願い事、そして、譲の元カノとの再会や同性と付き合うことの難しさや苦しさ、もどかしさが描かれ、読み応えがあった。
元カノの行動がどういう思考でああなったのか、きちんと明確になっていないのが気になる。BLを読んでいると、時々、嫌な女が出てくることがあるけれど、この元カノは断トツに嫌い。行動も思考も自分勝手で、引き際さえも自分勝手。最後、いい人風に纏められたのも正直言って不満。