この物語の中で 一番カッコよかったのはゼド。親友を助け 辛らつな言葉を発してもそこには理解と励ましがあった。まあ、事件を起こした発端となったのはヒーローミッチなわけだから 仕方のない事ではあるのだけれど、それでも自らの落ち度を認め 彼女を見守る姿にはトキメキました。作中は、ストーカー事件と侵入者事件と ミステリー要素もある中で 苦しむヒロインエミリーの苦悩が 私には伝わってこなくて困った。また、伯父の行動も 献身というよりはまるで恋人みたいに見えるし、彼とのつながりが説明不足。エミリーの親友ニッキの事を嫌っている根拠も事象も無いので理解に苦しむ。最大の問題は、絵に余韻が無い事の様な気がする。詰込み感が半端ない。が、良い効果もあって、ミッチが、正体を知られて 後悔をゼドの前でぶちまけるシーン ゼドとのコマ割りが 同一コマでストライプの様な配分。これは素晴らしい。嘆く者と、冷静な者が、白と黒に交互に存在することで、ミッチを落ち着かせ 理性を取り戻させる時間的なものを見せる効果抜群に思えた。「もし、君にとって彼女が運命の相手なら、彼女にとっても君が運命の相手なら 避けては通れない試練だったということ」この物語の1番のポイントに思えた。