まず全て見ないと気がすまない人には向かない。
1冊で出会いから最期まで描いてるので。
でもそのときそのときを表す印象的なエピソードが描かれてるので私は駆け足には感じなかった。
というか、これを通常の時間軸で描かれると、普通の作品になってしまう気がする。
緩急のつけ方がうまく、ここぞというシーンはがっつりページ使ってる思い切りのよさがいいです。
とくに伊東くんが恋に落ちるシーンがいいなあと思った。
で、その伊東くんが怖気づいて女性と結婚するんだけどね。
無理な人は無理な展開よね。
でも、やっぱレールから外れるのが怖いって感覚は当然だと思うんですよねー。
だから私は頭ごなしに伊東くんを否定することはできないな。
そして伊東くんが限界きちゃう夜のシーンは表現うまい。
限界くるときってほんとにこんな感じなのかもしれない。
泣けるという前評判で期待してて、てっきり死別で泣けるんだろうと思ってたけど、そこも泣けるけど涙腺崩壊するのは西くんの最期だったなあ。
こんなにワクワクしてる顔見てこんなに涙出るなんて。
ちょっとおかしいんじゃないかってくらい涙出た。