ふつうの愛って結局のところ何なのでしょうね。
あらすじや試し読みで"小児性愛"がテーマなのだなと思いましたが、それだけではありませんでした。
前半と後半とでは抱くイメージが全く異なる、不思議な作品だと思います。
基本的にはダークなイメージが続くストーリーですが、読後感はスッキリとした気持ちになります。
普段、"ふつう"という言葉を多用してしまいがちですが、本当に"ふつう"な人間なんてこの世に存在するんですかね。
もちろん、犯罪行為はあってはならないことですが、全ての人間を"ふつう"にはめ込むことなど不可能なのだと深く感じました。
ラストは一言でいうならばメリバなのかなとも思います。(表現するのが難しいですが)
私は登場人物の中でまいこちゃんの人物像がとても好きです。
作者:はらださんの他作品では「ワンルームエンジェル」がおすすめです。