ネタバレ・感想あり実装された娘 分冊版のレビュー

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それは娘「本人」なのか「残影」なのか
2023年8月24日
36ページ。
ちゃんと完結している読切作品です。
近未来SF、事故で昏睡状態に陥った幼い娘の「意識」を維持していた男の話。
娘を、人の姿でなくなってもながらえさせたいというのも、それを終わりにしようというのも、男のエゴ。それでも自らをサイボーグ化してまでそれに寄り添おうとしたのは、確かに愛情があったから。
「意識」と「魂」と「生命」、どこに違いがあるんだろうな、と思いながら読める、好みのタイプのSFでした。
なぜ男が「終わりにしよう」と思ったのかが不明瞭だった分、物語がぼやけてしまったのは惜しい。
近未来系
ネタバレ
2018年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子供が悪い大人の犠牲になる話。
でも一言に悪いと言っても、父は娘を蘇らせたい一心であって、その親心につけこんだ実験がしたい科学者集団とか、それらをふまえ結果的に悪いと言っています。機械に意識を移し、手に入った永遠の命、それは本当に幸せなのであろうか。
ずっと続くことは幸せとは限らない。終わりがあること、死があることは、怖く恐ろしいことだけれど、一方では次に進むために必要なこと、ある意味幸せでもあるんじゃないかと思わせた。
つらい話だがお父さんにはしっかり罪を償っていってもらいたい。
大谷さんかっこいい。
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作家名: 野田塔子
ジャンル: 青年マンガ SF
出版社: 講談社