シリーズのⅠで「熱い」セリフを残したステファン・ビアンコのお話。ずっとクリオが好きだったステファンなのになんでセレーナなんかに引っかかった????不思議。クリオから100万ドル欲しいと言われ、100万ドル上げると返すステファン。もっと欲しいと言ったら、もっと上げると返す。究極の男のセリフ。こんな言葉言われてみたいと感じてしまった。コロンビア・フォーと揶揄される男たちの一人ステファンに恋したクリオの嫉妬の混じった切なさがとても伝わってくる物語でした。奔放だったクリオの社会に出たら成功しなければ価値がないという一身独立という思い込みは、彼女自身を追い詰めてとんでもない小物の男に引っかかりボロボロにされていた。前作2作品には「冷めている」感じが強かったシリーズですがこの作品だけは「熱さ」が伝わってきました。Ⅳはザイードの話なんだろうな。期待大。