期間限定読み放題です。読み返して作品を味わっている内に、泣けてきました。作品が良かったから。それと、この作品を描いて下さった作者さんがもう描かれていない事が惜しくてたまらないからです。私事ですが以前児童文学を好んで読んでおり、作者さんの他作を読んでいて久しぶりに読み返したい1冊が出てきました。エンデの『サーカス物語』です。作者さんのインタビューを拝見して、かつて児童書を書きたいと思ってらした様で、妙に自分のこそばゆい所を刺激して下さる作風にとても納得が行きました。そしてこの作品…。何だか鳥肌が立って泣きました。作者さんの作品はハッピーエンドを思わせながら、どこかに断ち切れない悲しみがまとう。それが自分自身の悲しみとシンクロして揺さぶられます。私たちが生きていく上で悲しみから逃れる事は出来ないでしょう。しかし作者さんの作品を読むと、その現実が決して悲観することではなく寧ろ温かくすら思えます。悲しいけれど強さを教えてくれる『サーカス〜』の読後と同じ様な感動を味わいました。
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