フォロー様のレビューから拝読しました。ご紹介ありがとうございます。
とても素敵な作家様と作品です!全45頁。
今回は3月に行った知覧特攻平和会館レビュー。鹿児島市内から車で約1時間の西の山間にあります。錦江湾から離れて山を抜けるように走りました。いまでこそ観光地になっていますが、80年前は村や集落が点在する静かな田舎だったでしょう。
25頁の隊員が酒を飲み交わしている場面は三角兵舎として平和会館の側に再現してあります。本来の兵舎は空爆を受けないように山林にありました。平和会館には「隼」や「疾風」のレプリカもありますが、海に沈んだ戦闘機を引き上げた展示もあります。無残といいつつ現役の迫力がありました。特攻隊の遺影コーナーは圧巻です。書簡はすべて直筆です。涙をこらえるのが大変でした。きっと大竹先生も訪問されたことでしょう。フィクションとはいいつつリアルな部分を強く感じました
最後は鹿児島のお菓子を紹介します。「あくまき(灰汁巻き)」です。もち米を灰汁につけて竹の皮でくるんで蒸すもしくは煮て作ります。わらび餅ほど繊細ではなく、おはぎほど原型をとどめていない茶色の郷土料理。きな粉か黒蜜などをかけて食べます。戦の保存食が始まりで歴史は古く、特攻隊員たちも一度は口にしたことでしょう。有名な知覧茶と合います。柴崎少尉と英伍長はどんな話でお菓子を食べたでしょう。平和という宝物を大事にしたいですね。