良かったぁ。先に見つけたのは続編の方です。正直ぶっちゃけますと、絵が苦手です。タイトルを見て、おにいちゃんの恋がどんな恋か気にはなったんです。絵の好みを理由にスルーしてきましたが、やっぱりどうしても気になり購入。読んで良かったです。
父親がそれぞれ違う三兄弟が、仲良く暮らしているだけでも奇跡なのに、兄弟愛が素晴らしい。
若い人は知らないかもしれないけど、昔、昔のアイドルスター『キャンディーズ』の三人の芸名を使った?作者さんのセンスが面白い。ラン、ミキ、スー。懐かしいぃぃ。いや、それは置いといて。
三者三様、性格が違うように、それぞれの恋愛模様も楽しいです。長男ランはしっかり者で、弟の面倒をみて注ぐ愛情は半端ない。ウリをしてまでとは、ちょっと胸が痛い。自己犠牲のお兄ちゃんは卒業して、自分を大切にして欲しい。そんなランの恋のお相手は、昔、互いに身体に傷を受けた事件の当事者。小さな弟を救うために受けた大きな傷は、誇れる勲章だよ。ランにとって自分の容姿や傷は、弟と比べてコンプレックスになるようだけど、何も恥じる事のない優しくて素敵なお兄ちゃん。アイが誰よりも知っているよね。甘々に愛し尽くしてあげて欲しいなぁ。
ミキは、悪態ついたり素直じゃないけれど、本当はさみしがり屋。ランをとられた寂しさは、ルイが埋めてくれる。意外に攻めますルイくん。ぐずぐずに愛されてるミキが可愛らしいね。ルイの前だけ素直になれそう。ふふふ。
スーが可愛い!末っ子はやっぱり甘えたさん。やっぱり年上の大人に甘える…かと思ったらガツガツに抱くんだ。びっくり。まだ高校生の子供だけれど、彼なりに先生との未来を考えていて、ちょっと感慨深くなりました。ちゃんと愛を育んでるなぁ。
三人それぞれラブラブですが、常に兄弟の事も考えてるあたり、ホントに素晴らしい三兄弟です。自由奔放な恋をする母を尊重しているのも家族の愛があればこそ。素敵な絆で結ばれた家族、みんな幸せに。うん、めっちゃ良かったです。続編読んだらまたレビ書き、書き。