ネタバレ・感想ありソルフェージュ(白泉社文庫版)のレビュー

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ちょっと怖かった
ネタバレ
2024年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ マジで顔がイっちゃってるやん、これ正気じゃないやん、みたいなコマが何個かあって寒気というか、怖くて震えました。絵が上手な方はほんとうに表現の引き出しが多くて、凄惨なシーンがより身に迫ってきます。表題作のソルフェージュは、先生やらかしまくってて草。子どもの時は先生って、すごい人だという固定観念が強かったんだけど、ある意味先生のこと人扱いしてなかったんだな私、と思いました。先生だってこんなにもままならない日常送ってるのよ。ガタイのいい受、多分知識ないから受けも攻めもやってるよしながふみ先生お得意のやつだな?と思った。思ったより悲惨な結末じゃなくてホッとしました。よしなが先生の作品読む時は緊張で、ハラハラの連続です。
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充実の短編集
2023年7月27日
首絞めたり刺されたり、ちょっとひとくせあるお話しが多かったかな。
全部ほぼハッピーエンドだけど、少し考えさせられるような内容かもしれない。
萌えというよりは漫画として面白さが強く、短編とは思えないくらいストーリー性のあるお話ばかりだった。
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盛り沢山
ネタバレ
2023年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ よしなが先生短編集、5編入ってます。軽く読めるけど、どれもテイストが違ってしっかり内容が残る作品ばかり。物語読んだ〜って感じがします。皆様 挙げておられますが、表題作!ドラマチックで凄く良かった。爽快で希望に溢れるラスト、胸が一杯になりました。田中と久我山先生の未来に幸あれ!恥ずかしながら「巣立ちの歌」を知らない自分にも、久我山先生の“友の所はネチっこく、先生の所はあっさり”な指導法が腑に落ちました。久我山先生指揮、津守さん伴奏で是非 聴いてみたい。
深い~それなのにさわやか~才能だわぁ~
2022年9月25日
表題作のほかに短編4作品。どれもよかった。特に表題作がいい。この多くを描かない手法、でも緻密に計算された背景がちゃんと存在していると、読者を納得させる画力と構成力。さすが!!! 深く重い内容であっても、読後にさわやかな余韻を残す。唇の端をきゅっと上げて、軽く目を細めた、先生の柔らかい笑顔に癒されるなぁ。
巣立ちの歌
2021年11月26日
漫画じゃないー。文学だよー!涙が止まりません。一番最後の腕を伸ばす絵が芸術だよ。一番最初の物語も胸が痛くなります。そこから、ソルフェージュに行くなんて…天才です。吾妻の久我山先生を見つめる姿が悩ましい。『巣立ちの歌』がこう来るとは…わたしも昔、ピアノで伴奏しました。思わず読んだ後、楽譜を出して弾きましたよ。切ないー。コンクールで『巣立ちの歌』を歌おうと、久我山先生が言ったときの子どもたちの笑顔が明るくって、ああ、未来が始まるなと。最高でした。
表題作+短編4つ
2021年8月28日
短編4つと表題作のソルフェージュで327p。ソルフェージュだけのものを紙で持ってましたが短編が読みたくて購入。うーん、さすがのクオリティです。一つひとつのお話のレベルが高くて面白い。そして久々ソルフェージュ読んでやっぱり凄く良かった。ちょと古い作品なのによしなが先生の作品はどれも古さを感じません。センスと品があっていつ読んでも満足できます。
327ページ、がっつり読める短編集(BLです)
2021年8月14日
作者買いです。8/16まで半額セール中。作者様の作品は「きのう何食べた?」を紙で持ってて、2作目です。インパクトのある短編4話(サスペンスから時代物、異国のお話等)と、表題作5話の組み合わせで327ページ、がっつり読んだーって満足感ありです。どれも面白かったんですが、表題作の「ソルフェージュ」は音楽教師とその教え子の十数年。その間ほんとにいろいろあるんですが、最後のカーテンコールですべてが救われる感じがします。少女マンガジャンルですが、中身は全部BLですよ~。「きのう何食べた?」は料理がいっぱい描かれていて作ってみたくなるんですが、こちらはごはんのメニューが紹介されている程度でも空腹時には思わず想像してしまいます。今度は「西洋骨董洋菓子店」を読んでみたいです。
カーテンコール アンコール
ネタバレ
2021年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ぱちぱちぱち。拍手するしかないんです。漫画ですよ。でも読み終わったら拍手したくなる。
高畑勲さんが「十二世紀のアニメーション」の中で日本の絵巻物文化の映画的な手法について書いていましたが、漫画も同じなんでしょうね。絵コンテとかいう意味じゃなくて。
少女マンガで(中身はblですが)325ページほど。前半バラエティーに富んだ短編が4作品。最初の作品は本当に面白かった!
小学生くらいでこういう作品に出会って漫画にどっぷりハマりたかった〜。
後半が音楽教師と元教え子の表題作「ソルフェージュ」。
ボンボン育ちの小学校の音楽教師が、家庭の事情で音楽の道に進めないと泣く卒業生の教え子を家に置いて一緒に暮らし始めます。
音楽の基礎を教え、声楽については友人に月謝を払って教え子は才能を花開かせますが。。。先生は、ゲイだったのです。
よしなが先生の作品にはどこか救いがあるのがいいんですよね。何が起こっても、人間的にクズでも。
2作品目の「パンドラ」ですが、この江戸時代の鍵師cpって続きはないのでしょうか?この2人には色んなワケアリ錠前を開けつつ事件を解決してほしいなあ。短編でもほんと深い!
作者さん買い!
2019年9月3日
ガツガツしてない描写が良かったです。サスペンスタッチだったり、メランコリックだったり。ツーンと切ない涙が流れてきそうな世界観でした。
よしながふみ先生の短編集
2022年1月14日
やっぱりよしながふみ先生のセンスは抜群だな流石だなと思わせる短編集でした。
良くできたストーリーだとは思います。ただ、個人的には全体的に後味が悪い話が多くてめちゃくちゃ好みという訳ではないなあと思っちゃいました。
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作家名: よしながふみ
ジャンル: 少女マンガ 恋愛
出版社: 白泉社