木原先生があの王朝詩物語、在原業平がモデルとされている貴公子との恋が描かれたされる「伊勢物語」をコミカライズしてくれました。大和和記先生による「源氏物語」のコミカライズ作品「あさきゆめみし」でも思ったことですが、コミカライズされるということは、建物とか装束とかがありのままに描かれるので、古典が文章の意味を知れるだけではなく、そのまま目の前にビジュアル的に展開されるので、とってっもとってもわかり易いのです。伊勢物語の中でも有名どころの、業平が帝の妃になる姫と恋に落ちて姫を盗みだすという藤原高子がモデルとされた話や、(業平とは全く関係ない話で)幼馴染の二人の結婚の顛末が描かれた「筒井筒」などが収められています。高校生の知合いがいたら教えてあげたいです。