キラキラした青春とピアノが奏でる響がメインのお話。とっても雰囲気が伝わってきて、特に告白シーンからの響の返しはどちらにもきゅんとさせられました。途中、不安を埋めようとする姿も高校生らしい未熟さが出ていて、甘酸っぱい気持ちになったり、最後は響が男らしく引っ張ってくれて、気持ちをぶつけられたことに成長を感じられたりしました。途中、かのちゃんのお話もなかなか面白くて。終盤に飛騨野先生やその甥の話、その後の話には鐘ちゃんまで掘り下げられるので、ふたりの恋の話をじっくり見たい方には向かないかもしれません。私はむしろ、これだけ周りの登場人物も掘り下げたのだから、さらなる今後のふたりが読みたいなと思ってしまいました。