主人公が世界最強を目指すという格闘技漫画としてはありがちな設定ながら、柔術という連載当時は認知度の低かったものを扱った作品。
超常的能力を使わない現実味のある本格的な作品ですが、それ故に主人公の成長度合いがあまりに早く、かつ敗北させなかった為に挫折の経験からの這い上がりという展開もない。
序盤に出て来たキャラがインフレに付いて行けないにも関わらず出続けてギャグ担当にされたりと不遇なところも(基本的に主人公の戦いしかないので、過去の対戦キャラは置いて行かれます)。
総合格闘技が流行る前と時代を先取りし過ぎました。
格闘技作品として面白くないわけではありませんが、これを読むならもっと面白い作品はあるというのが感想です。