初見の作家さん。
86万円のコートにコーヒーをかけられた代償として、真理の部屋に同居人として押し掛けてきた佐藤陽(ハル)。
佐藤視点でお話は進みます。
きっかけはパウンドケーキのカスが口の回りについた真理に“魔”が差しキスをする佐藤。
佐藤はこの先真理ちゃんがどこまで許してくれるのか、試したくなったのが始まり。
佐藤の心情の変化が静かに淡々と進んでいきます。
なので二人ともノンケの筈なのに…と言う違和感は特に感じませんでした。
終始落ち着いて読める作品で、キャッキャうふふはございません(笑)
行間の読める方にはピッタリではないでしょうか。
残念な事に、私はそんな素敵な感性は持ち合わせていませんが、この雰囲気は好きでした♪
ただ、同居人から恋人になった二人の、甘い雰囲気もあればよかったな *^ ^