主人公の希夏帆のもとに、事故で両親を突然失った冬真と春陽をみかねた愁人が連れて来る所から始まる家族創生のお話。希夏帆も愁人もいい年だけどお付き合いしているだけの恋人以上家族未満の関係。男気溢れる希夏帆の性格でなけれこの話は成り立たないなあと思います。ふんわり距離感が掴めない愁人も大人の余裕というかのんびりしている様で芯をもってお年頃の2人と希夏帆を包んでいていいですね。のっけから春陽の「2人が新しいお父さんとお母さんなの?」という質問に答えた希夏帆の言葉に不覚ながら泣いてしまいました。血のつながりが家族形成の土台かもしれないけど、決してそれだけでは無いことを教えてくれます。これからこの4人の生活がどうなっていくのか、どんな事件がおきて4人の関係が変わっていくのか、本当にいいお話です。