事故で姉夫婦が亡くなり、引取り手がいなかった甥二人を引き取った愁人。でも連れていかれたのは愁人の恋人の希夏帆のマンション。自分とは関係のない子供の面倒をみることになった希夏帆は、動揺はするけれど、それを受入れ、ズバズバ言うけれど、お互いが楽に過ごせるようにするためで、無愛想なようで情が深く、大人と子供の区別がしっかり出来る人。大人がなりたい大人。そんな希夏帆に惹き付けられ一気読みでした。おばさんで良かった、という台詞が出てきますが、歳を重ねた方が上手くいくことが世の中には沢山ある!!と勇気づけられます。苦しく切ない内容ですが、様々な問題に対して家族のような他人がみんなで乗り越えていく姿は読み応えがありました。