傷を負った他人の心に寄り添うのは簡単なことじゃないし、支えてあげたくてもその人の痛みを分かりたくても分かってあげられない苦しみや葛藤があって、それがすごく切なく、読んでるだけでも苦しいです。一見普通に仕事して明るく生きているように見えても、障害を受け入れている、なんて簡単に思ってはいけないなと心にズンときました。ある日突然事故に遭ったり犯罪被害に遭ったり病気になったり、誰にでもいつでも起こりうることなのに、なってみないとわからない、気が付けないマイノリティーの生活。普通ってなんだろう幸せってなんだろうと考えさせられます。色んな人に読んでほしい。でもあまりに川奈の両親が酷すぎ(反対するにしても、鮎川本人にぶつける暴言があまりに理不尽なうえに残酷すぎる)、長沢さんも私が私がって無駄な嘘ついたり、川奈も即他の人(是枝)に甘えたり、、その辺古典的な少女漫画というかドラマティックにしたかったのか余計に感じたので星4。