インテリア会社で働く川奈つぐみは、高校時代に片想いしていた鮎川樹と再会。樹は大学時代の事故で、車いすで生活する建築士になっていた。2014年から『Kiss』で連載された作品で、ドラマ化と映画化もされた。
一番印象に残っているのは、樹の褥瘡(じょくそう)のシーン。車いす生活で下半身の感覚がなく、背中の傷を見たつぐみ。その場面は、つぐみだけでなく読者にも、「恋愛」ではなく「生活」の現実を意識させる瞬間だったと思う。
障害が感動の為だけに描かれたものではなく、恋をしながら現実に向き合う二人の物語。恋愛だけでなく、その先まで描いてる。
読む人の立場や経験によって、受け止め方は変わる作品だと思う。他の作品同様、分かったフリや理解したつもりになるのは怖い。だけど自分の見方は少し変わったと思う。