一般的な少女漫画の高校生モノとはちょっと違って、イベントとかはちゃんと定石を踏んでいるんだけど、転がる先が斜め上の方向なので、毎度意表をつかれました。
正直言って主人公の2人は理解しがたく感情移入や共感はしづらかったけれど、その分展開が予想できなくて意外な行動に出る2人が見ていて楽しかったです。ラストも高校生モノでここまで到達するカップルは珍しいので、そんなところも2人らしいなと思いました。
日下部君は闇が深すぎて、いろはは天然が過ぎて、二人がイチャコラしていても全くキュンキュンしませんでしたが、とにかくずっと笑わせてもらえたので、個人的にはこの作品をラブコメというよりコメディとして認識しています。
主人公2人がいろいろ振り切れているキャラなのに、更に脇役達まで輪をかけてあらぬ方向に振り切れていて癖が強かったです。みんなが集まるとカオス化しますが、崩壊はしないという絶妙な匙加減も良かったです。
王道にときめくのも好きだけれど、たまにはこういう少女漫画も面白いなと思いました。