ヒロインはすごくまともな価値観で、いさぎよさと可愛らしさとコミカルさを兼ね備えた素敵な女性です。ストーリー自体は「まだ本当の愛を知らない男女の恋愛」という平凡なジャンルですが、ヒロインのキャラのおかげでイキイキとしたお話になっていて楽しめました。ただ、絵のバランスが凄く変。頭部の大きさに対して肩幅・頭身・手が小さすぎるので、ヒーローが奇妙なオトナコドモみたいに見えてしまう場面が多々あって萎えました。あと、芝居がかったモノローグが多用され過ぎなのも冷めます。そして、早苗のラスト間際の行動はわたし的には完全にアウトなので、その後のお情け展開はまったく納得いきませんでした。弥生さんをそんな風に使わないで欲しい。