ネタバレ・感想あり結ばる焼け跡のレビュー

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当時について深く考えさせられる
2025年5月24日
好きな作家様の一人、雨瀬先生が描く終戦直後の物語。
家族全員を失った戦災孤児・兼吉と、彼が出会った謎の青年・金井田がお話の中心人物です。

この先生が紡ぐ泥臭いながらも美しいヒューマンドラマは、いつも心に突き刺さる。別名義の作品を拝読した時も、狂おしいほどの衝撃とともに、人生観が180度変わるほどの影響を受けました。
ジットリと仄暗く、重くて辛く、しかしそれでも必死に生きようともがく人々の群像劇。独特の絵柄も相まって、息遣いさえ聞こえてきそう。
孤児、復員兵、ヤクザ、パンパン…。たとえ世間的に悪と誹られるような行為でも、食べていくための手段は人それぞれ。作品の舞台は戦後半年にも満たない頃、まだまだ戦中の痛手を引きずった世の中です。
そんな時代をひたすら逞しく我武者羅に生きる兼吉、そして彼を取りまく人々。自分だったらすぐ野垂れ死んでいるだろうな…。
そう考えると、やはり戦中戦後を生き抜いてきた祖父母を尊敬してしまう。いや祖父母だけでなく、当時を生きた全ての人々が純粋に凄いと私は思います。
もし平和ボケした現代人があの頃にタイムスリップしたとしたら、生き抜くことが出来るのはほんの一握りなんじゃないかと。戦争を経験した先人たちには本当に頭が上がりません。
色々と考えさせられる、実に深く心を抉ってくる物語でした。

それと別名義での新作も、いつか出していただけたら嬉しいな…。
素晴らしかった
2024年8月14日
読後に、この日本で生き抜いてくれた祖先たちに感謝したくなる内容でした。
生き抜くために必死なのはみんなそうだけど、それだけではなくて、それぞれに活かしあって生きていけるようになりたい、と思わせてくれる作品です。
雨瀬先生の絵を手元に置いておきたいと思い、こちらは紙でも持っています、これからも何度も読みたいと思います。
時代が変わる、その変節を切り取った作品
2023年1月31日
日本での維新や終戦は大きく価値観の変わった時。今では戦争があった事さえ知らない若者もいるとか。時間が風化させるモノに、真っ向から挑む意欲作。面白いです。
自然と涙が
2022年11月8日
普段泣いた泣いたと、書いてあるレビューはなんだか、苦手なのですが、私はこの漫画を読んでいるうちに自然と涙が出てきてしまいました。力強く悲惨さが伝わってきて感動してしまいました。この本の終わりにある、読み切りもとても良かったです。
惹き込まれる
2022年1月13日
作者買いしました。
やはり、この先生が描く人間というものに、とても惹かれます。
深く切り込んでいて読んでいてとても考えさせられます。
戦争とは
2020年11月30日
雨瀬シオリさんの作品だったので読みました!
この方は人間ドラマ、人の本質を描くのが上手だし、表現力が素晴らしいですね!
この苦しく辛い時代があったから、現代の日本があるんだと感じます。
守られなければならない子ども、女性、人自体が物のように扱われ、戦時中を生きるために必死にもがく姿に胸が締め付けられます。
兼吉やおじさんのような裏社会の悪い者を罰する痛快さや優しさも感じる人間ドラマです。
続きを楽しみにしています!
泣けた
2020年11月12日
終戦直後の混乱した日本を描いていて、守られることのなかった戦争孤児が、物凄い強いおじさんに守られる様がなんとも泣けた。現実の日本はもっと汚く、冷たかったのではなかろうか。
2巻まで読んだ
2020年10月22日
1巻の後書きを読むまでは著者の意図が分からず、第二次世界大戦中の価値観を肯定したい漫画なのかとも思えた。後書きを読み、2巻まで読んで著者が描きたいのは戦争の礼賛でも懐古でもなく、その「渦中を生きた人間」を描きたいんだなと納得した。2巻前半までは、戦時中の価値観を保ったままの伊藤や日和見主義の小代に嫌悪感を抱いたが、その後の展開でその思いも覆された。今後の展開に期待。
読んでほしい
2020年10月22日
舞台は終戦後の日本。
思い空気のなかに、一筋の光と、正義と、人としての生き方が表現されています。
絵はまだまだ未完成な感じですが、久しぶりにコメントを書きたくなりました。
読みごたえもあります。
是非たくさんの高評価が集まりますように!!
応援しています♪
戦争モノは
2020年10月13日
基本苦手なのですが、『ALL OUT!』、『ここは今から倫理です』の雨瀬シオリ先生だったので作家買いしました。やっぱり面白くて、これからも楽しみです。
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面白い
2020年10月7日
こういう時代があったことは知っていましたが、その時代に生きた人たちの息吹が聞こえてくるようで、活きる力がビリビリ伝わってくるようで、引き込まれました。
すごい
2020年10月4日
この作者さんの幅広さは本当にすごいと思う。続き出たら購入します。
早く次が読みたい!!
2020年10月1日
戦争ものでちょっと怖いかなとか思ってたけど、人情味あふれる物語でどんどん読んじゃいました。
次が早く読みたいです。
楽しみです。
応援しています。
ドラマが上手い
2020年6月10日
作者買いです。
戦後の荒廃しまくった街で、戦場帰りの軍人が戦災孤児の少年と出会い、弱きを助け悪を挫くストーリーです。ヤクザ相手にジョン・ウィックばりの大立ち回り。
特殊な部隊に属していたらしい主人公本人の事は、1巻ではまだ殆ど分かりません。その日を生き抜く為に必死な人々の生活模様はとても伝わってきました。
251Pとまぁまぁな読み応えで、捕虜収容所の読み切りも好きでした。2巻以降にもう少し動きがあることを期待してます。
追記。2巻読んで評価上げ。ミステリアスな主人公の背景見えたし、行き場のない者同士がいつしか寄り添い合う様に心が温まりました。
リアルの追求
2019年2月2日
戦争ものは苦手なのですが、これは面白い!!!絵柄が独特なため苦手な方がいるかもしれませんが、逆にそれが味となりキャラの表情や時代背景の描写すべてを命あるものとして魅せてくれます。何より謎の多いおっちゃんがかっこいい!あとがきでは作者が何故この漫画を描いたのかも分かり、なるほどな!と。2巻も楽しみにしています!
うわぁ
2022年5月16日
毎日無料で読めました。なんともいいところで無料分が終わってしまって、すごく残念です。当時の日本は、たぶんもっと酷かったんじゃないかと想像します。戦争はダメです。
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戦後の恐怖
2020年11月3日
終戦後の日本はドラマや映画で見ますがマンガのほうがすごく残酷に描かれているように思います。特に親、兄弟を亡くした子供にとって戦後の日本の在り方は非情だったのでしょう。
戦争もの
2020年10月1日
リアルなのかは分からないけど、こういう人もいたかなと…
その時代を描きつつ、少しの明るさや人との縁も面白く、今後に期待です!
多分買い続ける気がする笑
戦争のキズ
2021年6月22日
絵柄が独特なので好き嫌い別れるかな。戦後の荒廃した日本の闇な部分にスポットをあてたドラマなので、こちらも好悪が別れるかも。読んでて胸が痛くなる描写も。それでも人は生きていくしかないんだよなと思わせる。雰囲気的にはジョーカーとか好きな人とかはハマるかも。
戦後が舞台の勧善懲悪モノ
ネタバレ
2024年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦争ものに興味があり、同作者さんの他作品がとても強烈で心を鷲掴みにされましたので、同じ題材のこちらも購入しました。

↓以下ネタバレを含みます。
主人公は元諜報員らしいが、話の中でそれが生きる事もなく…。元諜報員が無双してる、言い過ぎだけどなろう系って感じ。
ヤクザと朝鮮のマフィア、日本の警察相手に一人で大立ち回りをして大団円になったのは少しご都合主義すぎるなと思いました。
兼吉が孤児院に入れられた時も、自力で脱走すると決意し、その通りになったは良いが何度も何度も捕まっていたのに一体どうやって逃げ出したのか…。逃げても追いかける言ってたのに追いかけてないし。
酷い内情だった孤児院もそのままだし…。
最後でご都合展開になるなら、その孤児院も正して良かったのでは。
一巻は読切含め面白かったのにそれ以降の話がちょっと雑というか、放り投げが多かったような。

あと、一番の不満点がとにかく兼吉と金井田の関係やバックボーンが描かれない…!
金井田は何故諜報部員になったの…!
それに、結局は兼吉が金井田に懐いてるのって、ただ強いからだと思うんですよね。悪い奴を倒してくれる強いおじさん。そういう武力的な憧れ。最初から最終話の時点までそうだと思います。
金井田も、別に兼吉自身を救いたい訳では無く、同情心と、ただ子どもは宝で守るべきものだから側にいるだけ。
そこからどうお互いがお互いを見つめ、理解するとまではいかないが分かっていくか、人間性を信頼していくか。
そこら辺が描かれておらず、話が進むにつれ二人は個々で行動し、何故か話や登場人物が広がりすぎて二人の関係性や、兼吉の精神的な成長が疎かになり、タイトルにも書きましたがただ戦後が舞台の勧善懲悪モノになってしまっている気がします。

無理矢理ねじ込んでもらったという一巻の読み切りで出てきた西原がまさか本編に登場するとは思わずとてもびっくりしました。
しかし何故今日子は西原に傾いたのか…!
硫黄島の生き残りである西原に、同じ戦場に送られた旦那が生きているかもと希望を持ったのに。
然程時間もたっていない、訃報が届いたわけでもないのに。西原に旦那を重ねて、支えていきたいと思ったからまだしも。
それはもう旦那が死んでいると思ったと同然なのでは。

まだありますが文字数が限界。
とにかく兼吉と金井田の話をください。
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