数ある転生ものの中から吟味してたどり着いたのがこの本。他とどこが違うかというと、婚約者のセシル殿下目線で話が進行している事。自分は前世の記憶があるとカミングアウトしているのもあまり無いし、周りの攻略対象人物にヒロインが行かないように(逆ハーレムエンドにもならないように)殿下以外の攻略対象人物を他のお嬢様とくっつけようと奮闘する悪役令嬢も珍しい。その一途さ、健気さに笑いも出てきます。
それを殿下が温かく見守る姿にキュンキュンきます。
婚約者である自分とはセシル殿下は一緒になれない、それどころか卒業パーティーで清々しいまでの鉄槌が下されるとセシル殿下に常々伝えているところがいじらしい。
それをセシル殿下がどう食い止めるのか・・
殿下は普段は何でもそつなくこなし、笑顔を絶やさず心の内をさらける事はないのに、バーティア自身が彼のアキレスで、彼女がゴタゴタに巻き込まれると 怒りで貴族令嬢だろうが容赦ない。とにかく怖いです。
あ~ 原作を購入してラストまで知るべきか、コミックが発行されるまで焦らさせて待つべきかを思案中です。