身体目当ての男(槍泰輔)と、お金目当ての女(金子紅葉)が恋に落ちるお話。
「下心だけで近づいたけれど、本気で好きになって、紆余曲折を経て結婚」というのはよく見かける筋書きですが、この作品は「紆余曲折」の部分で驚かされて、同時に共感も誘うところが魅力だと思いました。
実は出会った時からある意味両想いだった泰輔と紅葉でしたが、上手くいきそうでいかない状態が続きます。
次々と押し寄せる難題に向き合いながら、3歩進んで2歩下がる感じで、登場人物達が少しずつ前に進んでいく。
たまにドロドロした状況にもなるけれど、終始笑いを提供してくれるので、重く暗くはなりませんでした。
メイン2人を始め脇役に至るまで、長所も短所もしっかり描かれて、そのバランスが絶妙なので、どのキャラも嫌いになれず愛おしさを感じます。
12巻もあるのに中弛みすることなく楽しめて、幸せなラストに読後も大満足でした。