ネタバレ・感想あり父のなくしもののレビュー

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なくすものがあるという幸せ。
ネタバレ
2023年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 例えば親の最後の勤めって、立派に死ぬ事なのかもしれないと思います。暴力的でわがままで家族想いで寂しがりやで不器用などこにもいるお父さんの話です。『父のなくしもの』というタイトルですが、最期お父さんは全てを取り戻したようにも見えました。しかし辛い中にでもやっぱり母の持つ女の強さとユーモアと全てを許す愛情は最強だなとも思いました。その強さに私は泣きましたね。
いち家族
ネタバレ
2023年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和の親父。謎な頑固さと少しズレた愛情のかけかた。仕事にプライドを持ち、義理堅い。子供たちの成長を喜びながらも巣立ちには寂しさが勝つ。
『貧乏子沢山』って現在は悪みたいな扱いですが、昭和の頃は明るく開き直っていた印象。ヤケクソだったかも知れませんが。
作者さんはそんな家庭で生まれ、育ち、独立し、新しく家庭を築く。作者さん自身も歳を取り、昔は難解だった父親側の世代へ。そうすると今度は親を亡くす年齢なんですよね。やるべき事や考え方が参考になりました。
なかなか味のあるお母様が逞しくて面白かったです。
あかん…
2023年1月11日
つい数ヶ月前に私も父を見送っているのに…作者さんのお父さんのお話だから自分とは違う世界のお話と思って読み始めてしまいました。
これは…あかん、もう途中から涙が出て読めません。顔もよく似ているし、重なるところがいっぱい出てきて。今は繰り返しては読めないと思います。
どなたのお父さんにも似ているところがあるかも知れません。
厳しく、優しい。冷たく、暖かい。
2022年6月20日
どこにでもある様な話、誰もが経験する様な出来事。それなのに、読んで行くうちに少し涙ぐみ、ちょっとだけ優しくなれる。漫画で一番の「ありがとう」を読んだ気がする。
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泣いてしまう
ネタバレ
2022年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面倒くさくて可愛らしいお父さんとその家族のお話です。
親が求めてる事はわかっても、そのように出来ない気持ちとか納得と後悔とか、自分の母が他界した時を思い出して大泣きしてしまいました。
生きてるだけで、いい。
2022年4月5日
松田先生のお父様とご家族のお話。

先生の漫画の描き方好きだなぁと思っていましたが、本作でそれが信頼に変わった様に感じます。
これだけ力強い作品なのに、変な我の強さみたいなものがなくて、すごく自然にするする入ってきました。
作品も、松田先生も愛しく感じます。

お父様のお話が中心ですが、家族、夫婦についても考えさせられ、そういうもんだよなぁ、そうだよねぇ…と、自分と重ねて読んでいました。

辛くも、悲しくもあるのに、そこにこぼれ落ちた優しさに堪らなくなる。
生きるって、何て塩っぱいんだろう…。

生きること、暮らすこと、家族、夫婦。
それがいびつだろうと、何なのか分からずとも、
全部が大切で愛おしくなりました。

私もこの世に産んでもらって産声をあげたんだ。
だから、とにかく生きようと改めて思いました。
誰もが悩む親との関係
ネタバレ
2021年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼少期は大きく絶対の存在の親との関係が、成長とともに変わっていき、逆転することで感じる葛藤が本当に痛いほど理解できます。
父の死が、疎遠になっていた家族を集めてくれたということも、反発していた親に対する感情が変わっていく様もよく表現されていて、自分の父との関係に重ねてしまい涙が止まりませんでした。
自伝マンガの傑作だと
2020年8月10日
この作者さんの絵はデビューから年々グレードアップしています。日本人の中年以降の人物を描かせたら右に出る者はいないと思います。生活感溢れた庶民の日常にある哀しさ、淋しさ、をギャグ混じりで凄い表現力で描く天才。泣きながら3回読み返した。読む人により中毒性があります。買って良かった。
せきららな家族の歴史
2019年12月21日
不器用で実直な父親の姿、そしてお別れまでのお話です。コミカルに、時に切なくて胸がギューっとなります。最後の方、自分も亡き父を思い出して泣いてしまいました…
レビューを読んで購入
2023年3月5日
2日に父を亡くしたばかりの私に飛び込んできたレビュー。迷いなく購入。この作品の家族と私に近いところはなかったけれど読めて良かった。
失礼にあたるかも知れないけれど漫画家さんは家族や自分の思いを描けて羨ましいと思った。
物心ついた時から親が死ぬのが怖かった。その気持ちをどうすればいいか分からなかった。
何を読めば落ち着くのか
今はいつでもどんな不安な時でもシーモアがある。感謝しかないです。
作者の父
ネタバレ
2021年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者の父の一生を描いた作品。
幼少期はかなり壮絶だったっぽいけどそこはあまり書かれてなかった。
書けなかったのかな。
とはいえ、出て行ったお母さんも戻ってきて添い遂げているのでそこまで不幸ではなかったと思う。
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作家名: 松田洋子
出版社: KADOKAWA