「普通」を生きてきたゲイのサラリーマンが、知り合いのいない土地に異動したことをきっかけにメンズ専用出張ホストに手を出したことから始まる恋のお話。
今まで一人で生きてきた淋しさもあり、身体のみならず心まで落とされてしまう直樹。すっかりレンにハマっていたが、偶然友達に直樹のことを話しているのを聞き、姿を消します。その後、心を入れ替えたレンと直樹は会社で偶然再会し、ようやく恋人へというストーリー。内容はごくありふれたもので、結構あっさりとしていますが、それを補って余りあるのが迫力のエロシーン。でん蔵先生のえちは青年漫画風の絵で、モノのカタチや皮膚感、汁という普通に語られるBLエロシーンでの細部だけではなく、肉感やヒダの生感、シワや血管のリアルさなどが修正ではカバーしきれない画面いっぱいの迫力で楽しめることが何よりも魅力だと思います。直樹の感じすぎて気持ちよさが突き抜けてしまった表情なども見応えがあり、気持ちが伝わってきました。ぜひじっくり読んで楽しみたいです。