先ず初めに注意事項としてショタ受、犯罪系、メリバ等の暗いものが苦手な人は読まない方が賢明です。市梨先生の絵柄に騙されますよ。読後はかなり気持ちが落ちるし引きずったのでダウン系だと思います。明るいのを何冊か読んで気持ち上げようとしましたが、かなり残りました…。
紹介文にハートフルとあったけど、そうは思えなかったです。愛を求め幼い故の取り返しのつかない愚行、悲しさと後悔の忘却。読んでて涙が出たのは感動でもなく辛さでした。角度を変えれば心霊ものとも読めますね。あの場に呼ばれたのは取り憑かれていたという。市梨先生の仄暗い作風を押しつけられた様な衝撃です。ラストの主人公達と世間の描きの違い、題名を持ってきた表現に私は感動すら覚え、題名の深さに市梨先生の素晴らしさを実感しました。