出会いのエピソードや学校行事などはよく見かける学園モノなのですが、それらが退屈ではなく物語に引き寄せられてしまうのです。
作画も荒削りで決して上手いとは言い難いし背景ももっと描き込んでほしいのですが、キャラの表情は豊かで、誇張して表現されるところは突き抜けて恐かったり凍りついていたりと、思わず笑えてしまうくらいテンポが良いのです。
デフォルメはとても冴えがあります。
ヒロインのぐずぐずハッキリしない感情は焦ったくも感じますが、ずっとその態度ではなくスパッと言うことは言う潔さもあります。
ヒーロー「山口くん」の表情と関西弁は良いマッチングだし漢前だし。
初めてのお付き合いのなんと初々しいことか!
ただ お話はどんどん進んで巻数が増えてもまだ高校一年生。
某作品のように、あの頃までは良かったのに・・・なんて評されることがないように、良い着地点を迎えて欲しいなぁと思います。