腰乃先生の作品て、最上級に楽しいし笑えるのに、同時にどうしてこんなに心もズキンズキン痛むんだろう。こちらの作品も最高に面白くて世界観に引き込まれてしまいました!キュンキュンするし泣けますね!
オメガバースの世界設定がとても綿密なのと、それプラス、オメガバ世界に必要不可欠な「医療の世界」をメイン舞台にして作品を構想されてるところが素晴らしいと思いました。ファンタジーとしてのこの世界での医学的な専門知識を説明してるシーンや、αやΩの抱える問題に直面するシーンなんかは、読み入ってしまいますね。オメガバ世界の新しい細かな設定もあったりして、本当に飽きない!キャラ同士の会話ややり取りも、リアルで満ち溢れていますね!そして特に僕は、静香さんが涙するたびに胸が苦しくなりました。こんなにコミカルな作風なのに、情緒の揺れの魅せ方も本当にお上手で、読者の好みは分かれるのかもしれないですが、さすがこれが固定ファンの多いベテラン作家さんの巧手なんだろうなあと感心します。感服ですね。僕もどんどん腰乃先生のファンになってます。
完結してから読もうかなあと思っていたんですが、今年のアワードでも上位にランクインしていたし、気になるしで、結局我慢出来ず読んでしまいました…!1巻の続き分冊版も物っ凄く読みたいんですが、単行本2巻出るのを待とうと思います。。