第二次大戦下のソ連、独ソ戦に従軍した女性達へのインタビューから、生々しい戦時体験が窺えます。絵は可愛らしくサラッと進むけど、中身はズッシリ女達の人生が詰まってる。
中には戦闘員として男性の様に戦って死ぬ、日本女性にはあり得なかった凄惨さも。戦後もPTSDになったりその後の人生に色濃く影を落としていて、一人一人のエピソードが胸に響きます。
何より細やかな描写に唆られました。男性本位の軍の中で、女だからと侮られぬ様気を張り、女である事の弱みを堪えて工夫する。女性ならではの戦いが興味深くも切なかったです。まさしく「私」の戦争集。
お値段そこそこしますが相応だなと思いました。続きも出たら読みたいです。