作者買いです。広告で気になっていたので単行本発売後、結構すぐに購入しましたが、ちょっと思っていたのと違ったかな。独特な世界観とキャラ設定は面白いんですが、ヴァルの子供時代からの世界観の説明的な部分が多くて、BLのLの部分がちょっと少なかったかな。獣人ものなんですが甘い感じはあまりなく、肉食獣の本能に従っている部分がメインでした。アギフは確かにヴァルに惹かれていますが、それは恋愛的な意味合いなのか、自分より強いものに従って子孫を残したいという本能なのかハッキリせず、二人が対峙する場面もケンカップルという域を超えています。他のBLではあまり見ない展開でユニークと言えばユニークなのですが、個人的にはもう少し甘い部分があっても良かったかなと思います。あとアギフがヴァルに対しては受けですがキアに対しては攻めなので、その辺りが気になる人はご注意を。
ちなみにクセがありますが絵はやっぱり綺麗。アギフの色気は半端なかったです。綺麗に筋肉が付いていて身体のラインがとても綺麗でした。もう一つプラスポイントは修正が激甘なところ。中川先生の描く局部は気合が入ってるので、白抜かれなくて良かったです。