有休オメガでハマり始めた作家さんで、本作も作者買い。スパダリだけどマイペースなαのミナト(トップミュージシャン)×腹黒Ωの春人(ミナトのマネージャー)のお話です。有休オメガと同じくオメガバースのお話で、キャラの設定が若干似通っていたり、表情と全く一致しない受けの心の声など、確かに類似点は多いのですが、私はそこまで気にならず楽しく読めました。こちらの作者さんの作品で良いなと思うのが振り幅の大きさ。ギャグっぽい部分とシリアスな部分の振り幅が大きいのに、どちらか一方に偏りすぎることなくバランスが良いなと思いました。本作でも、春人の心の声にクスッとしたかと思えば、春人がミナトと別れるシーンではこちらも胸がギューッとなったり。ミナトが一見ただの傍若無人な俺様なのに、実はピュアで一途で、ちょっと不器用なところも良かったです。格好良くてとても好きなキャラでした。エロもほどほどの量と質で、全体的にバランス良かったです。