コロナ対策の為のマスク必須の時に、ナイスタイミングなマスク男子が現れました。ただし彼はマスク依存症の佐山。
小学生時代のトラウマでマスクをするようになった。そして人とは最低限の会話しかしない歪んだ性格の男子高校生に成長。片や才川は人当たりのよい、所謂(いわゆる)勝ち組に属する男子。ただ佐山だけは彼の眼が笑っていないことに気付きそれを指摘する。そこから才川に異常に執着されるようになる・・
愛想の悪い佐山に、愛想のいい才川がちょっかいをかけるようになるが、この佐山は愛想も悪いが口も悪い。吐き出す言葉は売り言葉。だけど佐山の口の中が敏感なことを知った才川の悪魔のような笑みに、【はい、罠に堕ちた】と心の声が聞こえたのは私だけではなかろう。それからの才川は、密です。
お互いが好きを自覚してからは、才川の独占欲はハンパないです。対して恋愛経験のない佐山が狼狽(うろた)えるのが、才川じゃなくても【可愛い~この口の悪い生き物】と擦り寄りたくなるのは、佐山が隠れMで、才川は言わずと知れたSだからだろう。
この作品は続編を開始したようなので、はやく完結して、蜜月期を読みたい。