狼男(森の神様)・ウルと生贄の人間の少年・太郎の物語。
童話みたいなお話と言われる理由が分かりました。繊細なタッチのイラストで、妖精や人魚が存在するファンタスティックな世界が繰り広げられます。
いわゆる獣人BLは得意じゃないので、ちょっとヒヤヒヤしながら手に取ったのですが、狼姿で致すような描写はないのでセーフでした。(エロ少なめです)
祟りを鎮めるために生贄にされた太郎をウルが溺愛するのですが、ウルの深い愛情に胸がキュッと締め付けられます。人型の時のキャラクターデザインも素敵。
太郎も良い子なんですが、もうちょっと美形設定だったらもっと萌えられたかなぁ、、可愛い設定なんだろうなとは思うのですが、地味な印象でした。
愛を感じる優しい物語で良かったんですが、ラベンダーの精油とかすみれの花の砂糖漬けとか乙女チックなアイテムのオンパレードにやや胸焼けしてしまいました。作者の趣味詰め込みました!がちょっと現実に引き戻されるというか。
好きな系統の絵ですが、頭身高めなので、太郎の年齢が時々分からなくなり混乱しました。少年にしては足が長すぎて。
過去EPの猟師とチビ太郎は大きさ比較がおかしなことになっていて(猟師が狼男くらいの大きさ)、人間?狼?と大混乱。たまたま狂ったのかな、、
気になるところはあれど、ウルが愛情深くステキな作品。☆3.5くらい。