BL作品に癒しを求めて読み続けていくと、あまり重くなく可愛いキュンとした作品がよくなってくるんですが、いつもとテイスト違うな…と思いながらも、帯の言葉が気になって購入。
人は孤独を貫こうとすると、何かを諦めたり切り捨てたりして、聞き分けのいい人にならないといけない。でも拠り所や本当に大切なものを手にしたいと思うと、浩国や甲斐みたいに、関わる恐さも受け入れた上で、覚悟を決めて一歩前へ踏み出さないと手に入れられない。社会環境や家庭環境など、なかなか自分でかえることが難しいことも、人との関わりで如何様にも捉え方がかわってくるんだな…。浩国も甲斐も、その関わりで、お互いに救ってもらった存在。
男とか女とか関係なく、1人で生きるより、誰かと生きた方が幸せだと、覚悟を決めて思える相手に出会えるのって素敵ですね。プロポーズも感動しました。いろんなこと考えさせられた、いい作品でした。