初読み作家さんですが、高レビューが並んでいて気になったのでポチリ。年下幼馴染の甲斐×社畜リーマン・浩国のお話で、表題作のみ全217ページ。甲斐はクールなんですが、それは複雑な家庭環境の産物で、小さい頃から色々我慢したり諦めたりしてきたんだろうなぁと思うとちょっと胸が痛かったです。そんな甲斐が心を許せる浩国に出会えて良かった。対する浩国は、勤め先が超ブラック企業で色々摩耗していて、こちらも見ていて辛かったです。人生を豊かに生きるために必要なものとは何なのか、BL漫画なんですが色々考えさせられる1冊でした。最後に甲斐と浩国二人ともが救われて良かったです。途中精神的に辛かっただけに、ハッピーエンドで終わってほっと安心できました。