「召喚獣士の学校」を読んでファンになった作者様。絵柄が大好きなので、全然違う世界観の作品だったけど購読してみました。8巻まで読みましたが、なかなか興味深いお話でした。体感型のゲームの世界と現実を行ったり来たりするので、ちっとも話が進まない感じがしますが、パソコンのゲームをしたことがないのでゲームの設定の理解にやや手こずり、個人的にはこれくらいのテンポで行きつ戻りつしてくれるのは有難かったです。更に、学生時代、世界史は毎回赤点だった私は、中国史なんて項羽と劉邦という単語しか記憶になくて焦りましたが、主人公のタツキ君が私以上に何も知らなかったお陰で丁寧な解説が入り、彼と共に学びながら読んでいけたので、そこも有難かったです。
基本史実に基づいてゲームが創られているのですが、プレイヤーの行動如何でその先が変わってくるという設定なので、中国史に詳しい方でも、これからどうなるのか予測できないのでドキドキが味わえるのではないでしょうか。「召喚獣士の学校」よりは地味な感じのお話だけれど、特別中国史が好きでもない私が読んでも面白い作品でした。こちらの続きもどんどん描いて下さると嬉しいな。