初見ではちょっと泣かせるいいお話なんだけど…全体を通して都合よく進みすぎてうーんって感じです。ご都合展開はよくあるし、別に嫌いでもないんです。でもそれを至極シリアスに涙を誘うように見せられるとあざとく感じてしまいました。周りの人物のチートスキルもしかり。とにかくツッコミどころ満載でところどころでスンっと現実に引き戻されます。初見では先の展開が気になって流せたけど、読み返すとやっぱりあまりの都合の良さにしらけてしまいます。ほんとハートフルストーリーで素敵だとは思うんですけどね。なんでそう都合よくスキル持ちが側にいるのかとか、爆薬をステイルが敵陣に瞬間移動させれば云々の会話とかマジでそれやんなんで不敬だとかそれはステイルの仕事じゃないとか言うのとか(この時点でこの物語の戦闘ヒエラルキー崩壊してる)、片手で初めての銃ぶっ放してよく肩が外れないなとか、メイドや騎士に箝口令しくにしても100%守られるのが普通にありえない(本当の意味の悪役は3巻現在まで皆無)とか、騎士団長が礼を言う前にブチギレとかありえん、先に平伏してありがたがれや〜!王女も王族なのに頭下げるな〜誰かたしなめろ!とモヤモヤ。宰相の事件に関してもいうまでもなくツッコミしかありません。そして無駄に涙を誘ってくるという。今後は作画担当さんが変わって続くそうですが、今回はこれで購入終了とします。