ネタバレ・感想ありポーの一族 秘密の花園のレビュー

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エドガーの無私の友愛と人のエゴ
ネタバレ
2024年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 眠り姫を守るデジレ王子のように、棘ある薔薇の蔓に剣を奮うエドガーのカバーが、なんとも象徴的な作品です。
カバー絵通り、エドガーは弱って長い眠りについてしまったアランを、何を犠牲にしても守り抜きます。アーサー・クエントン卿との出会い、エドガー版『ランプトン』が描かれる過程も語られます。
アランに向けるエドガーの無私の友愛に、自尊心と忖度に満ちた自分の過去の友情を顧み、どんどんエドガーに惹かれていくクエントン卿。
成長した少年たちの友情に女性への思慕が絡んでしまうと、それはもう純粋なものではあり得なくなる。何故なら、伴侶を得て自分の血を残すことが、限りある生を消費する人という生物のDNAに刻み込まれたエゴイズムだから。永遠の少年達には無用の問題なところが皮肉です。
己のエゴイズムで人は不幸に陥っていく。なんとも、考えさせられる作品でした。
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面白い
2024年7月31日
バンパネラから見た人間の滑稽さが見事に表現されていた。人間の身勝手さがよく描かれている。面白かった。
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終わりない旅の一幕
ネタバレ
2023年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ エドガーとアランがたどり着いた屋敷での一幕。人は失ってしまうことを頭に置かずに毎日を生きている。辛い過去を忘れられない隠遁者な様なアーサーの過去への悔恨や懺悔。それすらも時の彼方になるであろう。仲間になることでそこの輪から逃れる。そして、エドガーと過ごした記憶を胸に、ひっそり生きていくんです。セスに会えたことで、アーサーには小さな福音が訪れたんでしょうね。どうしても読みたくなるのが萩尾作品です。ぜひ、読んでください。
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この旅はどこまで続くのか…。
2022年8月11日
大勢を道連れにして長い長い旅は続いているのだなと思う。終わりが見えない。たどり着く場所はどこなのだろう。そこでは、エドガーと私達読者を、誰が何が、待っているのだろうか。萩尾望都がかけた魔法はまだまだ解けない。
さすが、の世界観
2022年6月24日
やっぱりすごい。100年以上前のイギリス、ヨーロッパなんて私は知らないのに、部屋の中のにおい、布の手触り、人の体温、外気の温度、湿度、周囲の音、風のにおい、その場に実際にいて感じているような感覚になります。

こんな世界観を作れる漫画家さんは少なくなりましたね。

「ユニコーン」ではエドガーとアランがスマホ時代にいるお話もあったけれど、彼らにはなんだか似合わないと思いました。
近世~近代がベスト、新しくてもデジタルよりも前の時代までに永遠にいてほしいです。
謎が解けました!
2022年1月25日
何十年も心の片隅にあった疑問が解けました。絵柄が変わって読みたくなかったけどやはり読んでよかったです!永遠のエドガーでした。ありがとう。
エドガーとアラン再び。
2022年1月18日
何と言っても子供の頃に衝撃を受けた作品です。まさかエドガーとアランに再び会えるとは思っていませんでした。大感動です!
秘密の花園
ネタバレ
2022年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語に無駄も緩みも無い。エドガー、アラン、取り巻く人達に奥行きがあり、過去、現在、が過不足無く描かれている。やはり天才の技。インタビューで話されてたことが思い出されます。ポーの一族として生きること、一族や人間に対する思い。何度も危うい場面をくぐり抜けている。まだ旅の途中。これからも、さらなる物語が紡がれることを期待してます。
さすが、萩尾望都!な作品でした
2021年11月23日
漫画を作るのは昔からもの凄く上手い方ですが。この切ない幕切れの摘み重なり。読んでいて「あぁ、萩尾望都だー」となっていました。

こうやって物語が漫画という形で紡がれていくのは萩尾望都の手法なのだけど、ザ❛少女マンガ。漫画はこうやって描くのだと後から出てくる人たちに多大な影響を与えてたんだろうなぁ、などと勝手に感慨に耽ってしまいました。

凄く面白かったです。まだまだシリーズが続いていくことを切に願うばかり。
人間の身勝手さが面白い
2021年11月22日
前のポーの一族より、ユニークで面白いし人間の身勝手や狡さ 面白さが出てて読みやすかった。幽霊やバンパネラの方が優しく、生きている人間の方が愚かで小狡くて見ていて悲しくなってしまった。昔は我が儘なアランが余り好きでは無かったけど、子供の頃読んでいた時より成長して 3人子持ちの母親になった今はアランが凄く可愛くて 守ってやらねばと親の様なエドガーの気持ちが良く理解出来る様ななりました。アランが復活してくれますようにと 願わずにはいられないです。
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懐かしい
2021年10月29日
40年前に読んで感動した記憶からつい購入。んー、やっぱり好きだわ。また、全巻読みたくなりました。しかし、今の若い人は読んで面白いのだろうか。
また読める感動…
2021年8月8日
今から30年以上前、14歳の時に「ポーの一族」という作品に出会い、セリフを暗記するほど読み返し、今もページを開いて涙する名作です。
今作は、ランプトンの背景が分かります。私はもうずいぶん歳をとりましたが、エドガーは14のままなんですよね…時が止まってる…なんだか不思議な感覚で読んでます。
ファンの方はご存知かと思いますが、オービンと同じ感動と感傷とが味わえました。
懐かしい
2021年7月28日
20年ぐらい前にポーの一族読んでいました。
完結していたので、まさか続編出るとは

この話はエドガーをモデルにした絵ランプトンが描かれた時のことなんですね。
相変わらずストーリーや画が素敵。
ハラハラします
2021年6月7日
ちょっと心配な展開になっているので、ハラハラしながら読んでいます。
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テレビで見て
2021年1月12日
萩尾先生の特集をテレビで拝見し、アランとエドガーを再度見たくて購入しました。良かった〜。
これからも、楽しみにしてます。
深い味わい
2020年11月17日
昔からの読者が多いと思います。
自分が歳を取った事もあり、より深く作品を味わえます。エドガーにとってアランの存在がどのようなものか分かりやすく描かれていたり、登場人物みなにドラマがあり、エドガーの優しい視線が伝わります。
人間ではない、という怖さや悲しさも描かれ、次巻が楽しみです。
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ランプトンの絵
2024年11月13日
「ランプトンは語る」に出てく絵画が描かれた顛末が語られる物語。19世紀末、イギリス中部の都市レスターに向かって旅をしていたエドガーとアランだったが、アランが眠りの時季に入った為、アーサー・クエントン卿の館に滞在することにする。アーサーに自分たちの正体をを打ち明けたエドガーは、アランの保護を頼み、アーサーの絵のモデルになる。自分が生きるために、人間の「気」を周囲の人間から奪い死に至らしめてしまうエドガー(老人だったとはいえ3人も……)だった。
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初めて語られた「ランプトン」の秘密
2023年12月30日
従姉妹の家で初めて読んだポーシリーズが「ランプトンは語る」だった。
そのランプトンが描いたアーサーとエドガー、アランの出会いの物語。
孤独なアーサーとポー一族の中でも孤独な二人。
通じるものがあったのだろう。このとき描かれた絵がのちにシャーロッテ・エヴァンズの死の原因になり、エディスとの出会い、アランの死(仮死?)をもたらしたと思うと因縁を感じる。
作者買い
2022年2月27日
大人になってから萩尾望都先生を読み始めましたが、独特の世界観が好きです。エドガーとアランのお話、もっと読みたくなります。
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悲劇と喜劇
ネタバレ
2021年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ アーサーはダイアナのお腹の子を殺そうとしてダイアナまで殺してしまったとダニーに告白しているのに、ダニーはダニーでアーサーの話なんか聞かずにダイアナのお腹にいたのはアーサーの子ではない、自分を大学に行かせるための打算もあったとか言うし、ストレートに悲しませてくれないなぁw
ダイアナの見た目もなんであんなにごついんだw
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