異世界転生モノは大嫌いだ。漫画なのに絵ではなく長ったらしい説明文で解説する手抜きさ、独白で他者を見下す親しみを感じない没個性のやれやれ系主人公、努力しようがしまいがとにかくチート、あからさまなヘイト要員のサブキャラ…あげればあげるほどヘドが出る異世界転生モノ。しかしこの漫画のおっさんを一目見た時にこれはそこらの異世界転生とは違うと直感した。良識ある妻子持ちのサラリーマンが主人公と言う時点で安心感があり読む価値有りではないか。話の流れも非常に分かりやすく親しみがわくキャラクター達。しいて言うなら時折入るギャグが古いくらい。どうやら作者はゾイドでおなじみのベテラン作家ではないか。どうりで読みやすいわけだ。嫌われがちな異世界転生モノをここまで面白く出来るのも納得。今年の最推し漫画。