逃避行に対する負の感情が一貫して漂う二人旅。だからこそ裏表紙で二人だけの家への帰り道というフレーズが救いになる。そうか、二人は二人だけの家への帰り道を行ってるんだね。良かった。子供たちはあまりに清廉としていてそれ故に彼らは苦しみそうして救済されるのだと思う。それとは対象的に大人達はあまりに醜悪だった。終盤にかけて主人公たちの言っていることは抽象的で遠く理解が難しくなっていった。一方大人達の言葉は俗物的で攻撃的でとても分かりやすかった。その対比に主人公たちは彼らの家へと帰れるのだろうと、思ったわけです。信心、親子、同性愛、赦し。様々な要素を美しい登場人物達が紡ぐ。うーん!これだからBL漁りは止められないぜっ!(と軽く言ってみましたが、何度読んでも消化が難しく読めば読むほど泣いてしまうことを申し添えます。)