何事にも感情が揺さぶられなかった春が、会社の先輩、青嗣に惹かれて変わるというよくあるストーリーですが、かわいらしい絵柄とキャラで春を応援したくなります。ですが特化してるのはかわいらしさだけで、設定がちゃんと組まれてなく、どれも全て活かされてないので深みがありません。お隣との関係性、祖母との暮らし、春の人格形成、青嗣の素直になれない性格等、物語に肉付けされるべき部分がキャラデザのまま出された感じです。それと、同性愛が社会に受け入れられている世界なのか?とてもすんなり同性愛に至ってます。その辺の違和感は大いにありましたね。作家さんの初コミックという事で、おまけで星4ですが、そうじゃなきゃ商業コミックとしては2,5かなぁ。絵柄は好きだしキャラも好きだし、シーンの描き方も上手いと思うので、酷評にはならず好感度も高いので購入して損したというのはありませんが。他作品読んでみたいと思わせる位には期待持てます。