とても美しくて流れるような生き生きとしたタッチで喜怒哀楽やキャラクターのやり取りを表現していて、いつの間にか読了。本当に物語の没入感が素晴らしくて、難しいテーマを表現していると思うのですが、すらすらと読めました。
コミカライズを担当された先生の技術が素晴らしく、また原作者様の実体験を基に描かれているという事もあり、このお話の大事な部分を取りこぼさずに涙し、考えながら読む事が出来たと思います。
主人公の葛藤と苦悩。
先述しましたが原作者様のリアルが基なので、とても現実的で、辛く悲しい面も多く、考えさせられます。
それでもゲイであることが幸せになれないはずがないと諦めなかったから掴めた幸せなんだと感じます。
だからこそもっとLGBTの認知度の高まりや、多種多様な生き方、価値観を認める寛容な社会であれと願わずにはいられません。
本作の様に自分の性の不一致感や、恋が出来ない事に悩む事があったとしても(私もそんなモヤモヤした気持ちが常にあります)
勇気を出してカミングアウトではなく、自然と伝えられる社会になって欲しい。
そんな社会を目指す、誰かを認める事に繋がる教科書の様な、素敵な作品です。
本当にこんな素敵な作品に出会えて良かったです。
有難う御座います!