「肩甲骨とワンピース」のスピンオフ。孤独なスクールカウンセラーと孤独な男子高校生とのお話。読み放題にて4巻まで読了。
本編ではお互い相手に依存し、暴力で支配したり病気で心配をかけたりと孤独を埋めるためにどこか狂ってしまっていた二人。孤独を抱える者同士シンパシーを感じながらも、距離を縮めはじめた当初はお互いに相手をきちんと見ていません。しかし、徐々に相手に興味を持ち始め、勇は高杉が眠れるように嫌いだったピアノを弾いて癒やしを与えようとしていきます。自分を必要としてくれる人を探していた勇が、愛を与える側になっていく心の変化が勇の奏でるピアノの音色と優しく溶け合っていく様子が素敵でした。読み進めていくと作品の印象がどんどん変わっていくので、どんな結末を迎えるのか、最後まで読むのが楽しみです。